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何歳までなら転職可能?統計が示す意外な限界年齢と、成功のポイント

転職したいけれど、自分の年齢が気になる。そんな悩みを抱えている方、多いのではないでしょうか。

「履歴書を送っても年齢で弾かれそうだ」という不安。
「転職するなら今が最後のチャンスでは?」という焦り。

どちらも苦しいものですよね。

「転職は35歳が限界」と言われることもありますが、実際はそうとも限りません。むしろ、年齢を理由に転職を焦ったり諦めたりしてしまうことは「もったいない」と言えます。

この記事では、「転職は何歳まで可能なの?」という疑問への答えと、年齢に関係なく転職を成功させるためのポイントについて解説します。

転職と年齢の関係は?総務省データから実態を調査

まずは転職と年齢の関係について、今の日本の実態を見ていきましょう。

「労働力調査」によれば、どの年代にも転職者は多い

総務省統計局が発表している「労働力調査」(2019年)によれば、日本の転職者数は約351万人。うち男性は165万人、女性は186万人です。

転職者数を年齢別・男女別に見てみると、次の表のようになりました。

年齢別・男女別の転職者数と転職者の比率
年齢 男性 女性
25歳~34歳 41万人(6.8%) 45万人(9.0%)
35歳~44歳 29万人(3.7%) 37万人(6.0%)
45歳~54歳 21万人(2.4%) 36万人(5.0%)
55歳~64歳 28万人(4.3%) 22万人(4.3%)

※労働力調査(2019年/総務省統計局)の結果より抜粋

男女ともに、転職者が最も多い年齢層は25歳〜34歳ですが、それ以降〜60代にも少なくない数の人が転職していることが分かります。

つまり、「年齢が高いと転職できない」ということはなく、何歳であっても転職は可能であると言えます。

転職は何歳でも可能性はあるが、高くなるほど難しい

ただし、「年齢が上がるほど転職しづらくなる」こともまた事実です。

同調査によれば、失業者に向けて「仕事につけない理由」を聞いたところ、「求人の年齢と自分の年齢とが合わない」と答えた人の割合は、年齢が高いほど大きい結果に。

「求人の年齢と自分の年齢とが合わない」失業者の年代別割合
年齢 割合
25歳~34歳 2.5%
35歳~44歳 6.1%
45歳~54歳 11.4%
55歳~64歳 21.4%

※労働力調査(2019年/総務省統計局)の結果より抜粋

全体の割合は思ったほど高くないけど……。
やっぱり、年齢層が高くなると難しいんですね。
そうですね。年齢が上がれば上がるほど、企業の求める年齢層とマッチしないケースが生まれ、チャレンジできる求人数は減っていきます。
転職は何歳でも可能です。ただし、年齢が高くなればなるほど難しくなるので、年齢が高くても求められる「何か」を積み重ねていくことが重要となります。

「35歳転職限界説」は過去の話。実際にはチャンス有!

転職と年齢の関係について調べていると、「35歳が転職の限界」という話をたまに見かけます。この「35歳転職限界説」は、本当のことなのでしょうか?それとも過去の話なのでしょうか。

じつは「35歳限界説」が盛んに取り沙汰されたのは、まだ日本で転職市場があまり活発でなかった2000年代までのこと。

当時は同じ会社に定年まで勤め上げる働き方が主流で、キャリアアップや環境改善のための「前向きな転職」を行う人が少なかったのです。

その後2008年のリーマンショックを境に、日本でも成果主義を取り入れる企業が徐々に増え、「自分にマッチした環境で、適正な評価を受けて働きたい」という前向きな転職が増えていきます。

現在では転職もほぼ一般的になり、企業もニーズに応じて中途採用を行うことが当たり前になってきました。

「35歳限界説」は、もう過去の話と言って良いでしょう。

ただし先程も書いたとおり、年齢が高くなるほど転職の難易度が上がることも事実です。とくに未経験の業界や職種にチャレンジする場合、年齢が高くなればそれだけ難しくなります。

40代以降の人が未経験の仕事に転職したい場合は、強力なライバルが増えることを覚悟し、対策を練る必要があります。

自分の経験やスキルを正しくアピールできれば、何歳でもチャレンジは不可能ではありません!

年齢の高い転職者が意識すべき2つのポイント

年齢の高い人が未経験の業界・職種にチャレンジする場合、「どこでも通用するスキル」を武器にすること、そして、「最後のチャンス」と心して転職先を吟味することが重要です。

転職で意識すべきは、「企業がその年齢の人に求める条件」と「自分のスキルや希望条件」にズレを生じさせないこと。

とくに未経験の仕事に挑戦するのであれば、業界や職種が違っても活かせる経験やスキルを棚卸しして、きちんとアピールする必要があります。

また40代で未経験の職種に挑戦するなら、キャリアを1から作り直す覚悟も必要になります。

これまで築いてきたキャリアを一度手放し、また1から築き上げていくには、それなりの時間がかかるもの。

年齢にマッチする求人が減っていくことも考え合わせると、「ダメでもまた次に行けばいいや」と安易に考えるのはやや危険です。

「これを最後の転職にする」という覚悟で、慎重に職場を選ぶ必要があるでしょう。

40代以降での転職について詳しく知りたい方は、次の記事も読んでみてくださいね。

求人で見かける「長期継続によるキャリア形成のため」って何?

政府は「年齢を理由に応募を断ったり、採否を決定したりする行為」を法律違反として明確に禁止していますが、例外的に年齢制限が認められるケースもいくつかあります。

その例外的ケースの1つが、求人広告でたまに見かける「長期継続によるキャリア形成のため」というものです。

これは、日本に古くからある終身雇用の慣例に基づく例外事由で、「若手を採用して長期間雇用継続することにより、自社内でのキャリア形成を図る」場合のみ許可される年齢制限です。

ただし実際には、単に「若手を優先的に採用したい」という理由から記載する企業もあります。

理不尽に感じるかもしれませんが、いずれにしろその企業に応募しても採用される可能性は低いので、避けたほうが無難です。

「社会人経験10年以上の応募者」に企業が求める5つのこと

年齢が高くなるにつれ、仕事に求められる能力は変化していきます。

とくに社会人経験が10年程度ある転職者には、業務に必要なスキルはもちろん、プラスアルファの能力が期待されことを知っておきましょう。

社会人経験10年以上の転職者に求められること
  • 業務経験や一定のスキル
  • コミュニケーション能力
  • マネジメント能力
  • トラブルへの対応能力
  • 新しい環境への適応能力・意欲

順に解説していきます。

業務経験や一定のスキル

募集している職種にまつわる業務経験(業務遂行能力)は強い武器になります。

営業から営業への転職など、今の仕事と同じ業界・職種に挑戦する場合は「今の職場で身につけたスキルや経験」をしっかりとアピールしましょう。

逆に、未経験の業界・職種に挑戦したいときは、応募したい職種と今の職種に共通しているスキルや、今まで働いてきたことの中から次の職場に活かせそうなことを棚卸しして、自己PRに反映させてください。

たとえば、アパレルの販売員からエステティシャンへの転職なら「接客の経験・スキル」を活かせますし、製造業から運輸業界への転職なら「重いものを運べる体力」をそのまま活かせます。

一見かけ離れているように思える仕事同士でも、共通するスキルが見つかるはずです。

ただし、経験が豊富すぎるアピールにも注意が必要です。
えっ、経験は豊富であるほど良いんじゃないですか?
募集している仕事内容に対して応募者のスキルがあまりにも高すぎると、「物足りなくてすぐに辞めてしまうのではないか」と心配する企業もあります。

そこで敬遠されないためには、「なぜあえてこの求人に応募したのか」という明確な応募動機を採用担当者にしっかり伝える必要があります。

コミュニケーション能力

就職の経験があれば、挨拶や名刺交換といった基礎的なビジネスマナーは身についていて当たり前。

社会人10年選手の転職者には、さらに一歩踏み込んだ「高いコミュニケーション能力」が求められます。

社内におけるコミュニケーションを円滑に行えるだけでなく、社外の人との対外交渉や大切な顧客への対応を任せられる人材ならば、「うちに来てほしい」と考える採用担当者も多いでしょう。

マネジメント能力

管理職として部下を持ち、現場をまとめるマネジメント能力があれば、もちろん大きな武器になります。

現在、多くの企業で問題視されているのが、「40代前後のベテラン中堅世代」の人材不足です。

この世代は就職氷河期にあたり採用が少なかったことに加え、終身雇用より転職によるキャリアアップを狙う人が増えた影響で、この中堅世代の人材が穴あき状態で不足している企業が多いのです。

マネジメントの経験やスキルがあれば、しっかりとアピールしていきましょう。

トラブルへの対応能力

予期せぬトラブルが起きたとき、冷静で的確な対処を行える「トラブル対応能力」もアピールポイントです。

前職でのトラブル解決事例があれば、具体的に「どんなトラブルが起きたのか」「そのとき自分がどのように動き、解決したのか」を履歴書や面接で伝えられると良いでしょう。

変化の激しい現代では、予測が難しいトラブルも増えています。マニュアルに従うだけでなく、臨機応変な対応ができる人材は需要が高いです。

新しい環境への適応能力・意欲

年齢が高い転職者を受け入れる際、企業にとって心配なことの一つが「新しい環境への適応力」です。

「採用した人が職場になじんで、長続きしてくれるだろうか?」
「前職と異なる仕事内容でも受け入れてくれるだろうか?」

企業側のこうした懸念を取り除くには、「新しいこともどんどん学び取り入れていきたい」という意欲と向上心を示すのが良いでしょう。

年齢に関係なく転職を成功させる3つのポイント

では、年齢に関係なく採用されるためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか?

年齢に関係なく採用されるためのポイント
  1. その年齢ならではのスキルをアピールする
  2. 年齢が高くても採用されやすい仕事を狙う
  3. 自分の強みを第三者に分析してもらう

順番に説明していきます。

1.その年齢ならではのスキルをアピールする

企業が転職者に求めるスキルは、年齢層や社会人経験の長さによって変わります。

前章でご紹介したとおり、業務経験、コミュニケーション能力、マネジメント能力、トラブル対応能力といった経験・スキルをしっかりとアピールしていきましょう。

2.年齢が高くても採用されやすい仕事を狙う

「年齢がネックにならない」あるいは「年齢が高くても採用されやすい」仕事や業界もあります。

業界にもよりますが、営業や接客業は年齢よりもスキルや資質重視であるケースが多いです。

また、建設業、運輸業、IT業界、介護業界など、好調・多忙な業界は常に人材不足ぎみなので、年齢が高く未経験でも採用されやすい傾向があります。

3.自分の強みを第三者に分析してもらう

活かせるスキルや経験が「自分ではよく分からない」というときは、第三者に相談しながら探っていくと良いでしょう。

おすすめなのは、年齢層に合った転職エージェントサービスを利用することです。

転職エージェントサービスとは、転職についての知識が豊富なキャリアカウンセラーに相談でき、職探しのサポートをしてもらえるサービスのこと。
一部ハイクラス向けを除き、ほとんどのエージェントが無料で利用できるので、いくつか登録して探すのがおすすめです。

求人募集の年齢制限をオーバーしてる!応募はNG?

求人募集に「35歳まで」「40歳まで」などと書かれている場合、その年齢を1歳でもオーバーしていたら絶対に応募できないのでしょうか?

結論を言えば、多少オーバーしていても「応募は可能」であることが多いです。

企業と自分のニーズがマッチしていて「年齢で諦めてしまうのは惜しい」と思える仕事があれば、経験やスキル、意欲などをしっかりアピールしつつ、挑戦してみる価値はあります。

ただし、本来は募集条件から外れていることも事実です。

応募書類を送る際は、マナーとして、送付状に「応募資格の年齢を超えておりますが、◯◯という理由から応募いたしました。よろしければぜひご検討をお願いします」といった一文を添えましょう。

何歳でも転職は成功可能。ポイントを押さえてアピールを!

「35歳転職限界説」は、もはや過去のもの。現在は「何歳になっても転職できること」「実際に転職する人も多いこと」が総務省のデータで証明されています。

つまり「転職する年齢に限界はない」と言えるでしょう。

ただし年齢が上がれば上がるほど、希望条件にマッチする求人が少なくなるのも事実です。

年齢に関係なく転職を成功させるために、長い社会人経験を持つ人ならではのスキルを活かし、自分の強みをしっかりと採用担当者にアピールしていきましょう!

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