「会社に行くのが怖い」気持ちを楽にするコツを紹介!転職の注意点も
あなたは「会社に行くのが怖い」と感じたことがありますか?
社会人なら誰もが一度は「仕事に行きたくないなあ」と思うときがあるものです。でも、面倒くさい気持ちとは別に「怖い」という恐怖を感じているのなら、少し注意が必要です。
「会社に行くのが怖い」という気持ちを我慢し続けていると、心身の調子を崩してしまうこともあります。
このタイミングで、いったん立ち止まって対策を考えてみませんか?
この記事では「会社に行くのが怖い」と感じているあなたのために、考えられる「原因」や、怖さを和らげ快適に働きやすくするための「対策」について解説します。
会社に行くのが怖い原因は?多くは人間関係or仕事
「サザエさん症候群」という言葉があるように、社会人のほとんどが「仕事に行きたくないなあ」という気持ちを経験しています。
「仕事に行きたくない」という感覚は、多くの場合は「面倒くさい」という気持ちの範囲内でしょう。
しかし中には、「会社に行くのが怖くてたまらない」「職場に行くことを考えただけで身体がすくんでしまう」といった深刻な状態の人も。
恐怖心や嫌な感情を和らげるためには、まず「怖い」と感じている理由を明らかにすることが大切です。
あなたが「会社に行くのが怖い」と感じるのは、なぜなのでしょうか?
会社に行くのが怖い原因【その1】職場の人間関係
「仕事に行くのが怖い」と感じる原因には、多くの場合なんらかの人間関係が絡んでいます。
当サイトで行った独自調査によれば、転職を経験した人が「仕事を辞めたい」と思った理由のトップ5は、次のような答えでした。
- 人間関係に関する不満
- 給与への不満
- キャリアアップのため
- 他の仕事がしたいから
- 残業や休日に関する不満
人が仕事を辞めたくなる一番の理由は「人間関係」です。これは、職場に行くのが怖いと感じる原因にも通じるのではないでしょうか。
具体的には、次のような人間関係の悩みです。
- 怖い上司や先輩がいる
- 苦手なクライアントや顧客がいる
- ミスをするとみんなの前で罵倒される
- 大きな声で怒鳴られる
- パワハラ・モラハラなどが存在する
- 仲間はずれにされる
- 意地悪をされる
- 悪口や悪い噂を流される
「またとても嫌な思いをすることになる」、それがわかっているのに会社に行かなくてはいけない。こうした状況で「怖い」と感じるのは、とても自然なことですよね。
するとミスが増えたり、仕事に集中できなくなったりして、人間関係もますます悪化してしまう。
そんな「負のスパイラル」に陥ってしまう人も多いんです。
人間関係のトラブルは誰にでも起きる可能性がありますが、とくに物静かでおとなしいタイプの人は、パワハラやモラハラ、いじめ、陰口などの攻撃を受けやすい傾向があります。
そしてまじめな性格の人ほど、「自分にも悪いところがあるのではないか?」と考えてしまい、会社に行くのが怖くなるほど悩んでしまいがちです。
会社に行くのが怖い原因【その2】仕事そのもの
人間関係の他にも、「会社に行くのが怖い」と思う原因はあります。中でも多いのが、「仕事そのものがうまくいかない」というものです。
仕事が原因で「怖い」と感じる場合、考えられるのは次のようなケースです。
- ミスが許されない仕事をしている
- 苦情受付など、怒られることが多い仕事をしている
- 仕事がうまくできない、覚えられない
- 仕事量が多すぎる
- 残業や休日出勤が多く、心身が疲弊しきっている
このように、仕事そのものについての悩みから「会社に行くのが怖い」「仕事することを想像しただけで気分が悪くなる」といった状態になってしまう場合もあります。
その日に終わらせるべき仕事の量が多すぎて、毎日「さばききれなかったらどうしよう」という緊張にさらされたり、深夜まで続く残業や休日出勤の連続で、心身が休まる時間がなかったり……。
そんなふうに、肉体を無理に酷使し続ければ、自律神経をはじめとする脳のシステムにも負担がかかります。自律神経失調症やうつ病などの原因にもなりかねません。
負担が大きすぎるなら、上司に相談して仕事量を調整することで、状態が改善する可能性があります。
会社に行くのが怖い!恐怖心を和らげる行動・考え方のコツ
では、恐怖心や嫌な気持ちを和らげるために、いったいどんなことをしたら良いのでしょうか?行動や考え方のコツを7つ紹介します。
- ストレス源を把握する
- 気持ちのハードルを下げる
- 相手の気持ちを考えすぎない
- 仕事の腕を磨く
- 1人で抱え込まない
- プライベートを充実させる
- ストレスをこまめに発散させる
それぞれ具体的に見ていきましょう。
(1)まずはストレス源を把握する
「会社に行くのが怖い」と感じる原因は、人間関係や仕事そのものなど、さまざまです。
まずは、自分が何に対して「怖い」と感じているのか、原因=ストレス源を明らかにしましょう。
「原因がごちゃごちゃしていて、よくわからない」というときは、紙に書き出してみてください。箇条書きでも、なぐり書きでもOKです。
思いの丈をあるがままに書き出すことで、頭の中が整理でき、気持ちも少しすっきりします。
(2)気持ちのハードルを下げる
次に意識してほしいのは、仕事や人間関係についてのハードルを下げることです。
また少しだけ開き直って「自分だって人間なのだから、常に完璧にはできない」と考えてみるのも良いでしょう。
人は、知らずしらずのうちに、自分に対していろいろなハードルを課してしまっています。
たとえば、「職場の人たちとは仲良くしなくてはならない」とか、「仕事なのだから完璧にこなさなくてはいけない」とか。
そのハードルを少し下げることで、「できなかったらどうしよう」という恐怖を和らげるのです。
(3)相手の気持ちを考えすぎない
上司、同僚、顧客など、相手の気持ちを考えすぎないことも大切です。
自分の仕事をきちんとこなしているのであれば、あなたは充分、社会人としての責任を果たしています。
とくに繊細で心の優しい人は、目の前の人が「どう感じるか」「どう思うか」を気にしすぎるあまり、自分の心をすり減らしてしまうことがあります。
人は人、自分は自分。相手がどう思うかは相手の問題ですし、こちらが相手の顔色をうかがって「好かれよう」と合わせる必要はないのです。
(4)仕事の腕を磨く
仕事の腕をもっと磨いて、良い仕事をできるように心がけるのも良いでしょう。
失敗を怖がりすぎる必要はありません。でも、もしも自分の行動がミスを招いてしまっているのなら、しっかりと仕事ができるようになることで、人間関係も改善される可能性があります。
ミスを無くす(減らす)方法を考えて、少しずつ実践していきましょう。
ただ、もしミスをしてしまったときは、すぐに報告することが大切です。
人間ですから、失敗を隠したくなることもありますが、それは厳禁。ミスをしたときはすぐに上司や関係者に報告し、適切な対処を行いましょう。
(5)1人で抱え込まない
人間関係や仕事の悩みは、自分1人で抱え込んでしまいがちです。
「誰に相談したらいいのかわからない」「仕事ができない人間だと思われそうで怖い」……そんなふうに感じる人も多いもの。
でも、そんなときこそ、誰かに頼ってみてください。
人に話を聞いてもらうだけで、重たい心のつかえがとれて、肩からほっと力が抜けることもあります。
おすすめなのは、家族や友人など、信頼できる身近な人に話してみることです。自分の気持ちを整理するつもりで、話してみましょう。
とくに「仕事量が多すぎる」「陰口のせいで仕事に悪影響が出ている」という場合、上司に相談することも大切です。
特定の人が原因なら、部署やチームの異動や担当の変更を打診することで解決する可能性もあります。
ただし職場の人に相談する場合は、相手が本当に信頼できるかどうか、口の軽い人でないかどうか、しっかりと見極めてください。
「上司が信用できない」もしくは「問題の元凶が上司」という場合は、会社の人事部、もしくは外部の第三者機関(労働基準署、労働相談所など)に相談してみてくださいね。
(6)プライベートを充実させる
仕事の悩みで頭がいっぱいになってしまっていると、休日も悶々として、精神的に休息がとれません。
仕事=人生、というほど重きを置いている人は、いったん仕事と少し距離を置いてみましょう。そして、仕事以外で趣味や楽しみを探すのがおすすめです。
就業後や休日に「プライベートで楽しいことが待っている」と思えば、多少つらい仕事も「お金のため」と割り切って、淡々とこなせるかもしれません。
(7)ストレスをこまめに発散させる
「会社に行くのが怖い」と感じるのは、かなりストレスが蓄積されている状態です。
ストレスは、溜め込めば溜め込むほど、解消するのも難しくなります。一気に解消しようと思うのではなく、「こまめに解消」を心がけるのも大切です。
休日好きなことをして過ごすのはもちろん、仕事中にも、ストレスを細かく解消する時間を作ってみましょう。
できれば、仕事の合間に休憩時間をこまめに確保し、席を立って1人になる時間を作ってみてください。
5分だけ外に出て深呼吸したり、トイレでストレッチをしたり。そんなちょっとしたことでも、ストレスを和らげる効果があります、
「会社に行くことを考えただけで体が震える」「涙が出てくる」といった症状がある場合は、心療内科でカウンセリングを受けるなど、早めに専門家に相談しましょう。
会社が怖いなら逃げてもいい!転職も視野に入れてみて
ここまで、会社に行くのが怖い気持ちを和らげる方法を紹介してきました。
ただ、もし今あなたが「毎日が憂鬱で、何もしたいと思わない」「急に涙が出て止まらなくなる」といった状態なら、休職や転職も視野に入れてみてください。
心身に異常をきたしてまで尽くさなくてはいけない仕事など、この世にはありません。
本当に自分に合った仕事・職場を探して、転職する。そんな思い切った行動もときには必要です。
「職場の他のメンバーに迷惑がかかる」「親に心配をかけてしまう」。まじめな人ほど、そう考えて自分を追い詰めてしまいがちです。
しかし、もし心身の調子を崩してしまったら、仕事は続けられませんし、復帰にも時間がかかります。そうなったとき、会社は助けてくれるでしょうか。
自分の体と心を第一に、早めの段階で、転職を含めた「逃げ道」を準備しておきましょう。
こうすればうまくいく。転職活動で気をつけるポイントは?
転職活動をする際には、できるだけ、退職までのステップをきちんと踏み、マナーを守りましょう。
いきなり仕事を投げ出してしまったり、なんの予告もなく会社に行くのをやめてしまったり、という行動は、できるだけ避けてください。
これらの行動は社会人として無責任というだけでなく、自分自身の転職活動も不利にしてしまいます。
心身に無理のない範囲で、退職の相談や引き継ぎをきちんと行うよう心がけましょう。
そしてもう1つ押さえておきたいポイントが、「退職理由」の説明についてです。
転職活動をしていると、必ずと言ってよいほど聞かれるのが「前職を辞めた理由」です。嘘をつく必要はありませんが、説明する際にはできるだけポジティブな理由に変換して伝えることを意識しましょう。
ネガティブな退職理由も、裏返せば「もっとこんなふうに働きたい」というポジティブな原動力になります。
具体的な回答例については、次の記事に詳しく書いてあります。ぜひ読んでみてくださいね。
「自分だけでは不安だな」と感じたら、信頼できる転職エージェントを利用するのもおすすめです。
仕事について相談できる人がいると心強さは、つらい「今」を乗り切る支えになってくれるでしょう。
会社に行くのが怖いときは、早めの対処で肩の荷を下ろそう
原因が明らかになれば、恐怖心や嫌な気持ちを和らげる方法を考えやすくなります。
人間関係や仕事そのものなど、原因は人それぞれです。
無意識に上げてしまっているハードルを下げたり、仕事や職場の人たちに対する考え方を少し変えたりすることで、自分の肩の荷を下ろしてあげてください。
また、1人で抱え込まないことも大切です。
家族や友人など身近な人に相談し、必要であれば心療内科の受診や、転職も検討してみてくださいね。
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