フリーターから就職して正社員になるための方法を紹介します!
「フリーターを卒業して正社員として就職したい」「今の会社で正社員になりたい」と思って仕事を続けている人は多いのではないでしょうか。
厚生労働省が2017年12月に発表した有効求人倍率は1.56倍。およそ40年ぶりの高水準となり、どこの企業も人手不足の状態です。
どの業界も人が足りていないので、フリーターでも正社員として就職できる可能性は十分にあります。
当記事ではフリーターから正社員になりやすいケースや、フリーターならではの履歴書対策や面接対策について解説しています。
フリーターから就職して正社員になりやすいケースを紹介
現在は少子高齢化社会による影響で労働人口が減っているため、あらゆる企業で人材が不足しています。
そのためフリーターで職歴がまったくない状態の人でも、転職して正社員になれる可能性が高くなりました。
ただ正社員になれるチャンスがあっても、面接の態度や履歴書の内容によっては企業の採用試験に落ちてしまう場合も。
フリーターから転職して正社員を目指したい人はもちろん、現在パートやアルバイトとして働いている会社で正社員になりたい人もぜひ参考にしてください。
フリーターから正社員になりやすいのは、次のようなケースです。
- 正社員登用制度のある会社で働く
- 正社員になりやすい業界に就職する
それぞれについて解説します。
パートやアルバイトからの正社員登用を狙う
「正社員登用制度※」のある会社に転職すれば、パートやアルバイトなどの非正規雇用から正規雇用になれる可能性が高くなります。
アルバイトやパート・契約社員などの非正規雇用から、正規雇用(正社員)へ転換する制度。
現在パートやアルバイトとして働いている会社に正社員登用制度がある場合は、大いに活用したいものですね。
正社員登用制度には、企業それぞれに基準があります。
昇格試験や面接だけでなく、日頃の勤務態度や業務に対する姿勢も重要視されるので、真面目に仕事に取り組む姿勢が必要です。
フリーターから正社員になりやすい業界に就職する
IT業界や介護・医療、建設など人手不足が深刻している業界は、フリーターからでも正社員になりやすいです。
フリーターから正社員になりやすい業界や職種は、次のとおり。
- IT業界
- サービス業
- 運送業
- 製造業
- 医療業
- 介護職
- 営業職
ですがここ最近では、未経験者も含めた求人案件が増えているんですよ。
そのためIT未経験のフリーターでも、本人の努力次第では正社員になれる可能性も充分にあります。
フリーターが就職するための履歴書対策
「今までフリーターだったからアピールすることがない」からといって、履歴書に空白が目立つようでは、書類選考から外されてしまいます。
フリーターを続けている人が正社員として就職する場合、学歴やバイト経験、持っている資格を上手くアピールしなければなりません。
この項目では履歴書で採用担当者が重視するポイントや、フリーターの経験を履歴書でアピールする方法について紹介します。
フリーターが就職する際に履歴書で見られる3つのポイント
採用担当者にとって自分の第一印象は、提出する履歴書で決まります。
就職する最初の段階で自分の評価を落とさないためにも、採用担当者が履歴書の何を見ているのかを理解しておきましょう。
- 丁寧に書かれているかどうか
- 誤字脱字はないかどうか
- 内容が表面的でないかどうか
採用担当者は履歴書の文字が上手かどうかをみているわけではなく、丁寧に書かれているかどうかをみています。
文字の大きさを統一したり、文章は簡潔に書いたりするなど誰が見ても読みやすい履歴書を意識しましょう。
またせっかく丁寧に書いた履歴書のなかに一箇所でも誤字脱字があると、それだけで評価が下がってしまいます。
履歴書を書いた後は、内容も含めて誤字脱字がないかどうか見直しましょう。
なぜそう思ったのか具体的な理由まで踏み込んで、熱意をアピールしましょう。
フリーターの経験を履歴書でアピールする方法
今までアルバイトしか経験してこなかった人でも、その経験で得たスキルや実績を履歴書で上手くアピールすることはできます。
普段の業務でおこなっていた何気ないことを履歴書のアピールに繋げられることも。
フリーターが企業の履歴書でアピールできる経験や、その経験から得られるスキルには、次のような例があります。
業務内容 | 業務から得たこと |
---|---|
新人研修 | 人材を育てるスキル |
売上の集計作業 | Excelの操作方法 |
クレーム対応 | コミュニケーション能力 |
ウェイター業務 | テーブルマナー・接客 |
コンビニ業務 | マーケティング能力・接客・クレーム対応 |
コンビニで働くと「雨の日に売れる商品」や「シニア層に人気の商品」などが把握できるようになるので、自然とマーケティング能力が身につくんですよ。
バイト時代に何気なくおこなっていた仕事が、とても大きなアピールポイントにつながっているかもしれませんよ。
フリーターが就職するための面接対策
面接を受ける際のポイントとして服装や態度はもちろん、面接官の質問に対して「自己アピールを含めた受け答えができるかどうか」も重要です。
面接官はフリーターとの面接で「どういう人物なのか」「一緒に働いていけるのか」などをチェックしています。
「面接官からよく聞かれる質問に答える練習をする」など、事前にある程度の対策をおこなえば、面接当日は落ち着いて臨むことができますよ。
この項目では面接の服装や態度、フリーターが面接でよく聞かれる質問やその質問に対する返答の例について詳しく解説します。
面接の服装はスーツが基本!職種によってはカジュアルでもOK
企業の面接にはスーツ姿で臨むのが一般的ですが、職種によってはスーツ以外の服装でも問題なく採用される場合があります。
当サイトが取った面接時の服装についてのアンケート結果には、次のような回答がありました。
元々フリーターとして働いていた会社で正社員の面接を受けたので、ショップの店長にもコーディネートを確認してもらいながら服を選びました。
採用担当者には「ちょうど今履いているようなパンツに指定の制服を着てもらえば大丈夫ですよ。」といわれて、その後無事採用決定となりました。
業種や職種によっては、スーツ以外の服装で面接に臨んだほうが良いケースがあるんですね。
ちなみにアンケート結果はあくまでも個人の感想ですから、参考程度にとどめておいてくださいね。
私服で面接を受けるマナーについては、次の記事で詳しく紹介しています。
これだけは気をつけておきたい!面接の態度NG集
企業の正社員採用面接は、フリーター時代に受けた面接とはまったく異なります。
特に面接時の態度は、採用の合否にもっとも大きく影響されるもの。
ここでは面接を受ける際に注意しておきたい、面接の態度NG集を紹介します。
- 髭(ひげ)や髪の毛を伸ばしたまま
- 姿勢が悪い
- 面接官の目を見ない
- 表情や話し方が暗い
- くだけた言葉を使う
男性の場合は髭をきれいに剃り、女性で髪の毛が長い場合は短く切るか後ろで束ねて、清潔で爽やかな印象作りを心がけましょう。
面接での髪型マナーについては、次の記事で詳しく紹介しています。
面接中の姿勢が悪いと、面接官に与える印象も悪くなってしまいます。
面接前に鏡で自分の姿勢や表情をチェックしておくだけでも、本番中の姿勢が随分と変わりますよ。
面接官が話しているときはもちろん、自分が話しているときもきちんと相手の目を見るように意識してください。
複数の面接官がいる場合は、全員にまんべんなく視線を向けて話すように意識してみましょう。
面接を受けるとき「言葉遣いに気をつける」というのは、当たり前のことのように思えます。
しかし面接官とのたわいない会話でふと気が抜けた瞬間、無意識にいつもの言葉遣いが出てしまうことも。
敬語に自信のない人は普段から目上の人と話すようにして、自然と敬語が身につくように意識して生活してみましょう。
フリーターが面接でよく聞かれる質問とその回答を紹介!
面接官はフリーターの求職者に「将来性」や「ストレス耐性」などの要素があるかどうか、確かめるためにいろいろな質問を投げかけます。
面接官の質問に対する回答を事前に用意しておけば、当日のプレッシャーも減ってスムーズに受け答えができますよ。
フリーターが企業の面接でよく聞かれる質問は、次のとおりです。
- なぜ今までフリーターだったのか
- 応募理由や志望動機
- 仕事中に感じた不満や辛いこと
それぞれの質問に対する、印象の良い回答方法を紹介します。
「なぜ今までフリーターだったんですか?」
「なんとなく」という場合でも、フリーターになった明確な理由を話さないと印象が悪くなってしまいます。
「音楽活動などやりたいことがあってそちらを優先したから」や「自分のやりたいことが見つからなかった」など、フリーターをしていた理由をはっきりと正直に伝えましょう。
「うちの会社を応募した理由や志望動機はなんですか?」
この質問に対して「魅力的だから」や「興味があったから」などの曖昧な受け答えをするのはNGです。
「御社の開発した商品に魅力を感じた」や「もともと文章を書くことが好きだから興味をもった」などの具体的な理由を答えることがポイント。
「バイト時代に一番辛かったことはなんですか?」
この質問に答えるときは「人間関係が悪かった」など、前の職場の悪口を言わないようにしましょう。
人間関係のトラブルの話題を出すと、また同じような問題が発生した場合にすぐ辞めてしまうのではないかと思われてしまいます。
「お客様からのクレーム対応」や「毎日残業で生活リズムが崩れてしまった」などの社内トラブルと関係のない回答を用意しておくのがおすすめです。
面接のおもな流れについては、次の記事で詳しく解説しています。
このままフリーターでいるデメリットについては、次の章で紹介します。
フリーターを続けると将来お金や健康面でのリスクが高くなる!
「フリーターから就職して正社員になりたい」という気持ちはあっても、「今の生活からなかなか抜け出せない」という人は多いのではないのでしょうか。
たしかにこのまま就職せずに、ずっとフリーターのまま生活することは可能です。
しかしこのままフリーターでいるとお金や健康面、人間関係の面でさまざまな問題が生じる可能性が高くなるんですよ。
このままフリーターでいるデメリットは、次のとおりです。
- 正社員と比べて生涯賃金が低い
- ローンの審査に落ちやすい
- 結婚の対象から外される
- 生活サイクルが不安定
フリーターを続けていくうえで一番の不安要素は、やはりお金の問題ではないでしょうか。
国税庁が平成2016年におこなった「民間給与実態統計調査結果」によると、正規社員の平均年収が487万円に対して、非正規社員は172万円。
正社員の場合キャリアを重ねるごとに昇給がありますが、フリーターは何年経っても賃金が上昇しないことがほとんどです。
また社会的な信用も低いフリーターは、住宅や自動車ローンの審査に通らなかったり、結婚しようとしても反対されやすかったりするなどのデメリットがあります。
しかし「労働政策研究・研修機構」のデータによると、男性だけでなく女性のフリーターも正社員と比べて結婚しにくいということが分かっているんですよ。
転職エージェントを利用して就職をサポートしてもらおう!
今すぐにでも正社員になって、安定した生活に切り替えたいですね。
転職エージェントを利用すれば、その人に合った求人情報の提示はもちろん、履歴書の添削や面接のアドバイスまでしてくれます。
転職エージェントのなかには、「フリーター」「ニート」「既卒」の人向けに就職支援サービスを行うところもあります。
そのひとつが「ハタラクティブ」です。
ハタラクティブについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
転職エージェントについてはこちらの記事で解説しています。
転職エージェントの力を借りてフリーターから就職しよう!
今はどこの企業も人手不足が深刻化しているため、正社員を目指して就職活動するフリーターにとっては絶好のタイミングです。
就職活動の一貫となる履歴書や面接では、バイト時代の業務経験から得たスキルを採用担当者に上手くアピールできると好印象をもってもらえますよ。
転職エージェントのサービスも上手く活用して、将来的にリスクの高いフリーター生活から抜け出しましょう。
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