退職・転職にはどんな書類が必要?返却物や受取書類、提出物リスト
退職や転職をするときには、これまで借りていたものの返却や手続き上に必要な書類の受け取りなどをしなければなりません。
気持ちよく転職するには、これまで勤めた会社を円満に退職することが重要です。
会社に返却すべきものはきちんと返し、受け取るべきものは忘れず受け取って、その後のやり取りが必要ないようにすっきりさせましょう。
この記事では、退職の際に会社に返すもの、会社から受け取るもの、転職先の会社に提出すべきものをそれぞれリストにして紹介します。
退職日までにはすべてクリアに!会社に返却すべきもの
退職が決まり、最終出社日が近くなれば、人事や総務などの担当者から「返却物」のリストを渡されることも多いです。
しかし会社あるいは担当者によっては、こちらから聞かないと教えてくれなかったりすることも。
何を返すべきか、ここでしっかり確認しておきましょう。
返却物 | 説明 |
---|---|
健康保険証 | 退社日の「翌日」に資格がなくなります。 退職日翌日までは持っていると安心です。 |
社員証やIDカード | セキュリティカード、社章バッジなども含みます。 その会社の社員である証明となるものはすべて返します。 |
制服や作業服 | クリーニング済のものを返却しましょう。 |
名刺 | 自分の名刺だけでなく、仕事で受け取ったクライアントなどの名刺も 会社の所有物です。 |
通勤定期券 | 券の現物を返却するか、退職日以降について払い戻しを受けるなどして精算します。 |
文房具や備品など | ノートやボールペンなどの文房具、パソコンや携帯電話など、会社から貸与されていたものはすべて返却します。 |
仕事上の文書や資料など | 仕事で作った文書なども会社のもの。データや紙などに関わらず返却する必要があります。 |
「会社から支給されたもの」「社名が入ったもの」はすべて返すものと理解しておきましょう。
健康保険証は、退職日の翌日までは使えます。そのため後日オフィスに持参するか、郵送で返すのが一般的です。
通勤定期券は、会社によっては退職日までに自分で払い戻しの手続きをする必要があります。
残存期間が短いと払い戻しはされないので、どうすべきかは人事総務部門に確認しておくのがおすすめです。
退職日まで有給休暇を消化して出社しない、という人も多いでしょう。あらかじめ返却物はまとめておく、最終日にも出社しないなら返しておくなど、準備をしておいてください。
退職時に会社から受け取るものとは?ないと困るので要注意
会社に返却すべきものを忘れても自分が困ることはほとんどありません。
しかし、会社から受け取るべきものは、ないと困るものばかりです。
書類の手続き上、退職日や最終出社日にすべてもらえるわけではないので、自分でもしっかり確認しましょう。
受取物 | 説明 |
---|---|
離職票 | 失業手当を受け取る場合に必要です。 会社によって、退職者全員に渡す場合と、必要だと意思表示した人だけに渡す場合があります。 手続き上、退職後に発行されます。 |
年金手帳 | 転職先に提出が必要です。 会社が保管している場合は必ず返してもらいましょう。 |
源泉徴収票 | 年の途中で退職した場合、転職先でまとめて年末調整してもらうのに必要です。 就職しない場合も、確定申告に必要です。 会社には、退職後1カ月以内に発行する義務があります。 |
雇用保険被保険者証 | 失業手当を受け取るにも、転職先で雇用保険に加入するにも必要です。 会社で保管している場合は必ず受け取りましょう。 |
健康保険・厚生年金保険の資格喪失証明書 | 国民健康保険への切り替えに必要。 退職から転職まで1日でも間が空くなら依頼しましょう。 依頼しないと発行されない会社も多いです。 |
厚生年金基金加入員証 | 厚生年金基金に加入していた場合、返却されます。 |
退職証明書 | 退職後、家族の被扶養者として健康保険に入る場合や、転職先から提出を求められた場合に必要です。 |
このうち、年金手帳と雇用保険被保険者証については、入社時に会社が預かったままのところもあれば、入社時に提出するもすぐに返却されている場合もあります。
退職日より前に、自分が保管しているのか会社にあるのかを確認しておくのがおすすめです。
離職票や資格喪失証明書は、依頼しないと発行されない会社もあります。退職証明書は、何も言わなければもらえないものと理解しておきましょう。
必要なら、あらかじめその旨を人事総務部門の担当者に伝えてください。
離職票については退職して2週間、源泉徴収票は退職後1カ月が経過してももらえなければ会社に連絡し、いつもらえるかを確認しましょう。
転職先への入社時に記入・提出が必要な書類リスト
新しい会社へいよいよ入社。その際にも、雇用契約手続きの関係でいくつか提出物が必要です。
何が必要かは会社から教えてくれますが、あらかじめ大まかにでも把握しておきましょう。
転職時に必ず必要となる書類
入社時に必要な書類は、企業によって異なることがあります。
まずは、一般的にどの会社でも提出を求められる書類を見ていきましょう。
提出物 | 説明 |
---|---|
雇用保険被保険者証 | 前の会社で受け取ったもの。次の会社で雇用保険の加入手続きをするのに必要です。 紛失した場合は最寄りのハローワークで再発行が可能。もしくは前職の社名がわかればよいケースもあります。 |
年金手帳 | 健康保険や厚生年金への加入手続きに「基礎年金番号」が必要です。 手帳を紛失した場合は年金事務所で再交付してもらえます。 |
源泉徴収票 | 前の会社を退職したときに受け取ったもの。 年の途中で転職した場合、年末調整に必要です。 前職の給与が年末調整済なら不要ですが、給与確認のために提出を求められるケースも。 |
給与所得者の扶養控除等申告書 | 給与から各種控除を受けるための手続きに必要です。 用紙は会社から渡されるので、記入・捺印します。 |
健康保険被扶養者異動届 | 扶養家族がいる人のみ必要です。 こちらも用紙は会社から渡されます。 |
給与振込先の届書 | 給与振込に使う金融機関の口座を指定する文書です。 用紙は会社でもらいます。 |
名称だけ見ると複雑そうですが、前の会社で受け取ったものを渡す、渡された用紙に必要事項を記入する、とやるべきことはシンプルです。
会社によっては記入・提出が必要となる書類
会社によっては、次のような書類の提出を求められることもあります。
- 誓約書(入社誓約書)
- 雇用契約書
- 健康診断書
- 身元証明書(身元保証書)
- 従業員調書
- 住民票記載事項証明書
- 卒業証明書
- 免許・資格関連の証明
内定時に求められることが多い入社誓約書は、入社の意思を確認する内容が多いですが、入社時に提出する誓約書は、主に社の就業規則の遵守や秘密保持に関するものです。
いずれにしても必ず内容をチェックして、聞いていたことと相違がないか、納得できない条件が盛り込まれていないかを確認してください。
署名・捺印をして提出すれば、その条件に同意したことになります。
身元証明書、従業員調書、住民票記載事項証明書は、身元を確認するためのもの。家族の情報を記入したり、身元保証人(2人)の署名・捺印が必要だったりします。また、保証人の印鑑証明が要るケースもあります。
卒業証明書は、転職で求められることは少ないですが、学歴に偽りがないかを確認するために必要となることも。
資格が必須の業務につく場合は、関連資格・免許の証明書などが必要です。
ただ、提出するよう言われたものは、なるべく早く揃えて提出してください。
また、労働条件や誓約書の内容は必ず確認しないといけません。
聞いていた条件と異なったり、納得のいかない内容であれば、署名・捺印をする前に会社側に確認してください。
必要なものは返却・提出して身の回りをすっきりと!
退職時には、会社で使っていたもののうち自費負担したもの以外は返却します。
また、退職後に必要となる手続き上の書類を受け取ります。
会社側からリストなどで教えてもらえるところも多いですが、総務部門が頼りないケースもあるので、自分でもしっかり把握しておくのがおすすめです。
退職してから「この書類がない」「もらってない」となると、辞めたのにまた連絡をしなくてはなりません。
逆に「〇〇を返却してください」と連絡がくるのも避けたいですよね。
転職入社時に必要となる書類は、必要とされたものは速やかに用意をするべきです。
ただし労働条件などの確認は必ずしておきましょう。
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