転職のストレスは解消できる?活動中・転職後のストレス原因と対処法
現在転職活動中で、「ストレスにやられている・・・」という人も多いのではないでしょうか。
転職活動中は、企業に自分を売り込むために神経を使って応募書類を作り、緊張しながら面接を受けます。すぐに決まればまだいいですが、なかなかそうはいきませんよね。
しかも、転職先が決まったとしても、それでストレスがなくなるわけではないのです。
この記事では、転職をするのにかかるストレスの原因を挙げ、その解消方法を紹介していきます。今まさにストレスでどんよりした気分の人も、参考にしてみてください。
転職とストレスの関係
転職を考える時、人には次の三段階のストレスがかかると考えられます。
- 現職でのストレス
- 転職活動のストレス
- 転職後のストレス
キャリアアップなどポジティブな転職をする人もいますが、何らかの不満やストレスに耐えきれず転職を選ぶ人が多いです。つまり転職を考える時点で、すでにストレスはそこにあります。
転職活動を始めると、仕事との両立や応募書類の作成などで神経を使う上に、すぐに転職先が決まらなければ焦りでストレスも蓄積されてしまいます。
転職後には転職後で、新たな環境や仕事に慣れるまでにストレスを感じることも多いのです。
現職のストレスを解消する究極の方法が転職だとして、次に転職活動でのストレスについて見ていきましょう。
転職活動にかかるストレス、主な5つを解説
転職活動を始めると、次のようなことでストレスを感じることになります。
- 転職活動を社内の人に知られてはならない
- 仕事と転職活動の両立が難しい
- 応募書類を作るのに時間と神経を使う
- 応募したい企業がなかなか見つからない
- 応募してもなかなか採用されない
それぞれ見ていきましょう。
転職活動を社内の人に知られないように進めなくてはいけない
転職活動を在職中に始める場合にまず気にするのが、転職先を探していることを社内の人に知られないように、ということ。
転職先が決まる前に知られてしまうと、引き止められたり同僚とギクシャクしたりと、居心地の悪い思いをしなくてはいけません。
仕事と転職活動の両立が難しい
応募先とのやり取りや面接の日程調整など、仕事が普段から忙しい人にはなかなか時間が取りにくいもの。
周囲に秘密にしつつなので、休日を電話や面接にあてたりしていると、気が休まる日がありません。
転職先に提出する応募書類を作るにも時間と神経を使う
転職活動に必須の履歴書や職務経歴書。これを準備するのも一仕事です。
履歴書が手書きだと、失敗したら1からやり直さなくてはならず、神経を使います。職務経歴書も、応募先に合わせてアピールポイントを書き換えたりする必要があります。
一通で転職先が決まればまだいいですが、転職では20~40社に応募するというのもよくあるケース。数が増えるほどストレスも増えます。
応募したい企業がなかなか見つからない
転職サイトやハローワークで探しても、なかなか希望に合う求人が見つからないことも多いです。求人情報がいつ出るかわからないので、時間が空いたらこまめにチェックする、という人も多いでしょう。
希望に合う求人がないと、応募もできず先に進めません。「ちゃんと見つかるだろうか」という不安からストレスが生まれます。
応募してもなかなか採用されない
希望に合う求人が見つかって、いざ応募しても、採用されるとは限りません。書類提出まででもストレスなのに、「不採用通知」が届いたらさらなるショックや悲しみといったマイナスの感情が押し寄せるもの。
自分の全人格が否定されたような気になったり、この先の不安が大きくなったりします。
無職の状態での転職活動の場合はさらに、金銭面での不安や焦りが出てくるので、ストレスも大きくなる傾向です。
転職先企業への入社後にかかるストレスとは?
前職でのストレスから逃れて、転職活動も無事終わり。しかしまた新たなストレスもあります。それが、転職先での次のようなストレスです。
- 人間関係は1からやり直し
- 業務のやり方が会社によって違う
- 「できて当たり前」と思われる
- 社風や社内ルールなどが前職と異なる
- 思っていた仕事・待遇と違うことも
これも1つずつ見ていきましょう。
転職したら人間関係も1からやり直し
取引先や知り合いばかりの職場でない限り、転職先では「はじめまして」な存在です。年齢がいくつであっても、人間関係は1から構築していかなくてはいけません。
新卒時は同期が何人かいたりしますが、転職者はたいてい自分1人。自分から職場になじもうとする努力は必須です。
さらに、年齢が上がるにつれて、転職先では先輩や上司が年下、という状況になりがち。年下の人から教えられたり注意されたりしたことがない人には、プライドが傷つけられてストレスとなります。
転職者は「仕事ができて当たり前」と見なされる
大抵の場合、転職先では中途入社の人を経験者として迎え入れます。そのため、ある程度のことはすでにできる人だと見なされ、期待されています。
しかし、同じ職種でも業務の範囲や行うことが違えば、わからないことも出てくるもの。「知らない」「わからない」とは言い出しにくい環境で、試行錯誤することもあります。
仕事のやり方、進め方に適応する必要がある
前職ではバリバリ仕事をこなしていても、転職先では業務のやり方、進め方が違い、とまどう人も多いです。
「この方がいいのに」と思っても、入社したばかりではなかなか言い出せないもの。効率が悪くなる場合には、イライラが募りますが、角が立たないようにと我慢する人も多いです。
社風や社内のルール、社員のモラルなどが前職と異なる
日本の企業ならどこも同じようなものだと思れがちですが、社風や社内の雰囲気、社内ルールなどは、企業や職場によって大きく異なります。
自分はおとなしめなタイプなのに、他の社員が体育会系の人ばかりだと、一緒にいることに大きな違和感を覚えることも。
意味のよくわからない謎ルールを守らなくてはいけなかったりするのも、特に慣れないうちはストレスです。
また、社員のモラルも職場によって異なるもの。仕事への誠意や熱意が自分とは違うレベルだと感じ、一緒に働くことにストレスを感じる人もいます。
しかし、次の場合のストレスは、慣れる・慣れないの問題ではないので要注意です。
思っていた仕事内容・待遇と違うことも
せっかく転職して「やりたかった仕事ができる」「良い待遇で働ける」と思ったのに、「思っていた仕事と違った」「待遇が聞いていたのと違う」ということも。
「やりたかった仕事ができるのはいいけど、給料が安すぎる、残業代が出ない」「休日は増えたけど、残業が聞いていたより多いから体力的にキツイのは変わらない」といった不満はよく聞かれます。
ストレスから逃れたくて転職したのに、新たなストレスにさいなまれてしまう人もいるのです。
ストレスの内容トップ3は「仕事の質・量」「仕事の失敗、責任」「対人関係」となっています。(平成30年「労働安全調査」より)
転職にかかるストレスを防止するのに必要な方法
では、そうしたストレスへはどう対処すればいいのでしょうか。
まずは、防げるストレスを前もって防いでおきましょう。
転職のストレスを未然に防ぐため、使えるツールは上手く利用する
求人探しから始まり、応募書類の作成、企業との面接日程の調整などなど、これらすべてを自分1人で行うのは大変です。
転職サイトや転職エージェントといった、無料の転職者向けのサービスを使えば、転職活動はかなり効率的に行えます。
たとえば、転職サイトにある「スカウト機能」を利用すれば、希望に合う求人情報が自動で手に入る可能性も。
転職エージェントを利用すれば、転職の相談から応募書類の添削、面接の日程調整や待遇の交渉までしてくれるので、効率のよい転職活動が可能です。
また、転職サイトには、履歴書や職務経歴書がデータで登録しておけるところもあり、一度入力すれば繰り返し使えます。
自分がやりたいこと・できることの洗い出しと、企業研究を怠らない
「いくら応募しても書類選考に通らない」「こんなはずじゃなかった」というストレスを防ぐには、自己分析や企業研究をしっかりとしておくことが不可欠です。
書類選考に通らない主な原因は、残念ながら「自分が企業ニーズを満たしていないこと」。
その会社がどんな人材を求めていて、どんなスキルや経験が歓迎されるのか、それに自分は見合っているのか。転職ではここが最も重要なのです。
自分がその企業に応募するには、どんなスキルが必要かを求人情報などで確認し、足りなければ補う必要があります。「絶対にここに入りたい」のであれば、スキルが身につくまで転職活動はストップするくらいでもよいでしょう。
もしくは、今の自分が持つスキルや経験で、その会社に大きく貢献できることが他にないか。あれば、そこをしっかりとアピールしてください。
どの会社にも通用するポータブルスキルをアピールするのがおすすめです。
ストレスはこまめに発散しよう!考え方を変えてみるのも◎
事前にしっかり準備をしておくと、ある程度のストレスは避けられるものの、0にするのは難しいのが現実です。
転職にはストレスがつきものと割り切り、上手く対処していきましょう。
おすすめのストレス解消法は次のとおりです。
- 仕事とプライベートのメリハリをつける
- 生活は規則正しくする
- 誰かに話を聞いてもらう
- 花や緑、土など自然に触れてみる
1つ1つ見ていきましょう。
仕事とプライベートにメリハリをつける
仕事とプライベートの区別が曖昧になったり、プライベートの時間にも仕事のことばかり考えていると、気が休まる時がありません。
仕事とは関係のない、自分だけの時間をつくって、心を解放してあげましょう。
映画を見たり、どこかに出かけたりして環境を変えるのもいいですし、料理やDIY、音楽など趣味に没頭する時間も大切です。
ストレスで疲れているときでも、生活は規則正しく
ストレスで気持ちがどんよりしてしまうと、深夜になっても眠れなかったり、寝るのが遅いために昼過ぎまで寝てしまったりすることもありますよね。
しかし、生活は規則正しく、朝は早く起きて夜は早めに眠るのがおすすめ。
ストレスに強く精神を安定させてくれるホルモン「セロトニン」は、朝に分泌されます。起きた直後に日光を浴びることで、セロトニンが活発化し、疲れやイライラ、不眠などのストレス症状を緩和してくれるのです。
ストレスを感じたら、誰かに話を聞いてもらう
ストレスは、1人で抱え込んでもろくなことがありません。特に夜、1人で考え出してしまうと、どんどんネガティブな方向に想像力が飛躍してしまいがち。
ストレスを感じたら、友達でも親でもいとこでも、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。
人に話すことで、心は少し軽くなります。そして、打ち明けた相手にも心を開くことで、信頼関係も深まります。
花や緑、土などの自然に触れてみる
ストレスは、花や緑、土といった自然に触れることで軽減されることがわかっています。
部屋に観葉植物や花を飾ったり、公園に散歩に行ったり。ベランダで小さな家庭菜園を作ってみるのもおすすめです。
植物が出す「フィトンチッド」には脳をリラックスさせる効果がありますし、緑色は脳波をリラックス状態のアルファ波に変えてくれ、ストレスを減らしてくれます。
また、土にも、五感を刺激してストレスを癒やしてくれる細菌があることが、アメリカの研究でわかっています。
考え方を変えれば、ストレスも「害悪」ではなくなるらしい
ちなみに、アメリカの健康心理学者ケリー・マクゴニガル氏によると、ストレスは必ずしも健康に悪影響ではないとのこと。
ストレスを悪と見なすのではなく、「能力を発揮するための準備反応だ」と考えることで、「不安が少なく自信が持てる状態になる」ということが、研究で明らかになっているのです。
そしてストレス時に分泌されるホルモン「オキシトシン」は、ストレスを誰かに話し、助け合うために分泌されているのだと言います。
転職のストレスは予防策も含めて対処しよう
今の職場のストレスを解消するために転職するのに、またストレスにつきまとわれるのは辛いですよね。
転職サイトやエージェントなどを使って、転職活動で減らせるストレスは減らしてしまいましょう。
転職後のストレスは、3カ月あたりがピークになることが多いですが、1年も経って慣れれば平気になることも。
日々のストレスは、こまめにリフレッシュするなどしてどんどん解消していきましょう。
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