正しい退職の切り出し方!円満退職につながる上司への伝え方や報告マナー

退職意思は、正しい切り出し方とタイミングで伝えて円満退職につなげることが大切です。
退職意思の伝え方によっては、会社を辞めにくくなったりトラブルの元となったりすることも。その結果、円満退職とは程遠い状況になる場合もあります。
退職で会社を去るといっても、現職の人とは今後も関わりがあったり、転職先によっては仕事で再び顔を合わせたりします。
円満退職につながる正しい退職の切り出し方とタイミング、伝え方について詳しく解説します。
退職意思の伝え方を解説!退職の切り出し方とタイミング
まずは「すでに退職意思を固めており、後は直属の上司に伝えるだけ」という人に向けて、次の3つのポイントを解説します。
- 退職意思を申し出るタイミング
- 退職意思を切り出す一言
- 退職意思の伝え方
それぞれ詳しくみていきましょう。
就業時間外がベスト!退職の申し出に向いているタイミング
退職の話は、できれば就業時間外に切り出すのが望ましいです。
たとえば上司が忙しい就業時間中に退職の話を切り出すと、次のような弊害が起こる可能性があります。
- 上司の仕事の妨げになる
- 上司に落ち着いて聞いてもらえない
- 自分に対する上司の心象が悪くなる
退職意思を切り出す最初の一言は大切!他の社員への気遣いも必要
退職の話を切り出すときには、内容がダイレクトに伝わりにくい切り出し方をしましょう。
- すみませんが、少しお時間を頂けないでしょうか。
- ご相談したいことがあるのですが。
上司を警戒させたり、社内を混乱させたりする場合もあるからです。
次のような切り出し方は、退職の話だと他の社員に伝わってしまうので避けるべきです。
- 今後のことについて、ご相談したいことがあるのですが
- 退職について、お話があるのですが
- 大切なお話があるのですが、今よろしいでしょうか
退職の話だとわからないように、周りに人がいない状況で切り出すことが大切です。
上司に退職を切り出すときは柔らかく自分の意思を伝える
上司に時間を取ってもらったところで、いよいよ本題である「退職の意思」を切り出します。
次のような退職意思の伝え方はNGです。
- 退職するかどうかを相談するような形で話す
- 「絶対に◯日までに辞めます」と強硬姿勢を貫く
退職時期については、のちほど「退職はいつ誰に申し出る?退職のマナーをチェック」の章で詳しく解説します。
退職意思を切り出す前にしておきたい3つのこと
いざ退職の話を切り出しても「引き止められたり妥協案を提示されたりして、心が揺れてしまった」「結局退職しない方向で話が終わってしまった」というケースもよくあります。
このような事態を防ぐために、次の3つのことを考えておきましょう。
- 「本当に退職していいのか」再度考える
- 「いつまでに退職したいのか」退職の期限を決める
- 納得してもらえる退職理由を考える
それぞれ詳しく解説します。
退職を申し出る前に「本当に退職していいのか」再度考える
退職を申し出る前に「本当に退職していいのか」よく考え、決意を固めておくことが大切です。
一度退職を申し出ておきながら、結局職場に残った場合、次のようなデメリットが生じる可能性もあります。
- 「退職願望がある」とレッテルを貼られる
- 昇進や昇給に悪影響が出る
退職を言い出したら「後には引けない」という考えで臨むべきです。
転職の日程も考慮して!退職の期限を決めておく
退職したい期限を決めていないと、ずるずると退職が引き延ばされることもあります。
転職に伴い会社を退職する人は、転職先での仕事開始に間に合うよう、いつまでに退職すべきか考えることが必要です
上司に納得してもらえる退職理由を考える
退職の理由として、会社への不平不満を言うのはNG。
退職の申し出を聞く上司はその会社の一員です。愛社精神が強い可能性もあるので、不平不満を言われれば心証が悪くなるのは当然ですよね。
円満退職するため「自分がなぜ退職したいのか」をきちんと考え、納得してもらえる退職理由を考えておきましょう。
退職理由について詳しくは、「退職理由の例文を紹介!上司を納得させて円満退職しよう」をご覧ください。
引き止められた場合の対処法は、次の記事で詳しく解説しています。参考にしてくださいね。

退職はいつ誰に申し出る?退職のマナーをチェック
退職の報告をする相手の順番・言い方・時期を間違えると、あとでトラブルになる場合もあります。
そこでこの章では、退職を決めたら「いつ・誰に・どのように」伝えればいいのかを解説します。
退職報告のマナーについて詳しくみていきましょう。
退職の意向はまず直属の上司に口頭で伝える!順番に注意しよう
最初に退職の意向を伝えるべきなのは、直属の上司です。
直属の上司を飛ばしてさらに上の役職の人に話をすると、直属の上司としては立場がなくなってしまいます。
とはいえ直属の上司に伝えた後であれば、いつでも誰にでも退職について話してもいいというわけではありません。
直属の上司以外に伝えるのは、退職を社内で正式に通知されてからにしましょう。
退職理由は言い方・伝え方にも配慮が必要!円満退職につなげよう
退職理由は人それぞれ。「もっと違う仕事をしてみたい」「今の職場の待遇に不満がある」「人間関係が上手くいかない」など様々な理由が挙げられます。
しかし先程解説したとおり、不平不満をそのまま退職理由にするのはNG。
繁忙期など会社の迷惑になる時期は避けて!会社側の都合も考慮しよう
退職はタイミングによって会社に迷惑をかけてしまいます。次のような時期に退職の話を切り出したり、退職したりするのは避けましょう。
- 繁忙期
- 重大なプロジェクトが進行している時期
- 人事異動があったばかりの時期
会社側に負担がかかる時期は、退職を切り出すにも退職するにも不適切です。
退職願を出すには期限がある!最短でも退職2週間前までの提出が必要
退職のマナーの一つとして、退職願を出す期限も守らなければいけません。まずは職場の就業規則で退職までの期間が規定されているか、確認してください。
民法第627条によると、契約期間に定めのない場合、基本的には退職申出日から2週間後に雇用契約が終了するものとされています。つまり「退職する2週間前までに、退職することを申し出る必要がある」ということ。
ただし就業規則を確認し、例えば「1カ月前までに申し出ること」という規定があるなら、1カ月より前に退職の意思を伝えましょう。
退職時期とタイミングについて詳しくは、次の記事で解説していますので参考にしてください。

また有給消化が残っている場合、有給休暇の残り日数を先に確認し、退職前に全て消化できるように計画する人も多くいます。
退職前に有給休暇を取る方法や計算の仕方については、次の記事で解説しています。「退職時に有給消化できないことはある?基本のルールと計算方法」
退職願・退職届の書き方は次の記事を参考にしてください。「退職願や退職届の正しい書き方とは?違いやマナーをわかりやすく解説!」
退職の意思表示はベストな切り出し方とタイミングで!
ポイントは「まず直属の上司に話を切り出す」「周りの人に退職の申し出だと悟られないように伝える」「しっかりとした意思を持ちつつ、柔らかい言い方で退職の意向を伝える」ということ。
どのような理由であっても、これまで勤めてきた会社ですから気持ちよく退職したいですよね。
また退職を切り出すタイミングや、退職時期にも要注意。繁忙期や人事異動の時期と被ってしまうと、会社側にも大きな迷惑がかかってしまいます。
退職の申し入れから退職までの期間は、会社の就業規則で定められている場合もあります。退職を切り出す前に必ず確認しておきましょう。
会社側の迷惑にならないタイミングで円満退職するために、ぜひ当記事を参考にしてください。



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